農医連携教育プログラムに関するホームページを開設しました。

農医連携教育プログラムに関するホームページを開設しました。

北里大学では、「農医連携」を大学全体の教育・研究の目標の一つに掲げてきました。また、平成21年度から、動物資源科学科では、北里医学部医学科の協力のもと、全国初の農医連携教育をスタートさせました。このホームページをご覧いただき、「農医連携教育プログラム」に興味を持った高校生のみなさん、動物資源科学科にぜひチャレンジしてください。

 「農」は、食を支えるとともに、環境保全といった多面的な機能を持ち合わせ、人類が地球上で生命を維持することに大変役立っています。また、「農」の中で発展してきた技術や知識が、今や広く健康や医療に役立っていることも決して少なくありません。
昔から「医食同源」という言葉があるように、本来、食を支える「農」と「医」は連携しつつ発展してくる必要があったと思われますが、「農学」と「医学」は、それぞれの立場で発展し、人材養成など教育面でも積極的な連携が重視されないまま今日に至ってきました。現在、食の安全性喪失や人獣共通感染症の発生、環境破壊といった問題が生じてきており、持続的に人間社会を維持し、発展させることができるかどうか、漠然とした不安が生じています。では、このような不安を打ち消し、問題の解決を図るにはどうのようにしたらよいのでしょうか。0907_img090703農医連携教育では、その答えを見つけるための教育を進めていくとことを一つの目的としています。

 農学領域の一つである「動物資源科学領域」においても、図に示すように、「医」の領域との接点は増大しており、お互いの領域が協力し合うことによって、さまざまな問題解決を図ることが可能になると考えています。

 本学科が展開する農医連携教育プログラムの具体的目的は、高い倫理観および「農」と「医」の複眼的視点を身につけ、農を中心とした幅広い領域で活躍が期待されるジェネラリスト型の人材を養成すること、その上で「農」と「医」の境界領域における専門基礎能力を有したスペシャリスト型の人材を養成することを目的としています。最終的には、全学生に対して21世紀に生じることが予測される環境・食と生命に係る諸課題とそれらを解決するための道筋を提起し、自らの考えを提示できる力、そして実践する力を養成することができるものと確信しています。
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