先輩からのメッセージ
動物領域での
実践力の蓄積が
ヒトの医療に生かされます。


小さな頃から生き物が好きで、絶滅危惧種の繁殖に携わりたいという夢をもって、哺乳(ほにゅう)類の体外受精のパイオニアである、北里大学の動物資源科学科に入学しました。思いがけない方向転換をしたのは就職活動を始めてからのことです。北里大学病院の産科・婦人科で「生殖補助医療胚培養士」の候補生を募集していたのです。自分が学んできたことで、ヒトの医療に役に立てるという可能性をそのとき初めて意識しました。
この仕事に就いてみて実感するのは、大学時代に家畜の卵子と精子を実際に扱って、培養を繰り返し行ってきた経験がいかに財産となっているかということです。農医連携教育プログラムでは、自分の学生時代にはなかったヒト生殖医療に関する講義が受けられるようになるので羨ましいです。今、日本で体外受精を希望する方はますます増えています。自分が携わった赤ちゃんを初めて見せていただいたときの感動は今でも忘れられません。これからも医師をサポートし、一つでも多くの命の誕生に貢献していきたいと思っています。

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